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知らない世界

第34章 覚悟

「兄・貴・・・潤・・・」


ゆっくりと唇を離した。
そして見つめあい、微笑んだ。


「えっ!?あの・・・え~とその・・・
兄貴達、えっと・・・なっ、何してんっすか?」

「はぁ?何って見ればわかるだろ?
キスだよキス。キスも知らねぇのか?」

「いやっ、キスくらいわかりますよ。
てか何で潤と兄貴がその・・・キスを・・・」

「潤は俺のものなの・・・なっ!」


キスしているところをすでに見られておきながら、こう言う事を言われるのは何だか恥ずかしい。
答えられずに俺は下を向いた。


「え~とそれはつまりですね・・・
兄貴と潤はその・・・要するにですね・・・」

「はぁ、何だよモゴモゴ言ってんじゃねぇよ」

「いやっ、ですからお二人は付き合ってるって事なんでしょうか?」

「そうだけど?」

「えっ・えっ・ちょっと待ってください。
キスするってことは、あちらの方ももうお済みと言うことでしょうか?」

「あたりめぇだろ。
こいつやんちゃなくせして、超可愛いんだぜ」

「バカバカッ!やめろよっ!」


超絶恥ずかしいんだけど。


「だから・あの・えっ・えっ・・・
兄貴と潤が・・・・・・えぇぇぇぇっ!!」

 

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