知らない世界
第4章 仲直り
「送ってもらって、ありがとうございました」
「こちらこそ、ありがとうな。
あんな高校生らしい若を見たのは初めてかもしれない。
お前のおかげだよ」
「別に俺は何もしてないですよ。
櫻井さんに会いに行った、ついでですよ」
「俺に会いに?」
「いやっ・・・そうじゃなくて・・・
服を返しにいったついでです」
「若の事、よろしく頼むな。
たまには遊びに来てやってくれよな」
「はい。
あの・・・櫻井さんはいつもいるんですか?」
「事務所行ったりしてるから、常にはいないけど・・・それが?」
「いや、聞いてみただけです。
俺も完全に心許したわけじゃないんで・・・」
「そりゃそうだよな。
あそこまでされて、簡単には心許せれるわけないよな。
すまなかった」
そっか・・・いつもいるわけじゃないんだ。
「じゃあ、またな」
「じゃあ、おやすみなさ・・・えっ!?」
気が付くと、俺の体は櫻井さんの腕の中にすっぽりとおさまっていた。
「潤・・・」
櫻井さんから香水と煙草の匂いがする。
腕の中は、何とも心地いい。
店から客が出てきて、慌てて体を離した。
「じゃあな」
このまま時間が止まればいいなんて思ったのは、生まれて初めてかもしれない。
「こちらこそ、ありがとうな。
あんな高校生らしい若を見たのは初めてかもしれない。
お前のおかげだよ」
「別に俺は何もしてないですよ。
櫻井さんに会いに行った、ついでですよ」
「俺に会いに?」
「いやっ・・・そうじゃなくて・・・
服を返しにいったついでです」
「若の事、よろしく頼むな。
たまには遊びに来てやってくれよな」
「はい。
あの・・・櫻井さんはいつもいるんですか?」
「事務所行ったりしてるから、常にはいないけど・・・それが?」
「いや、聞いてみただけです。
俺も完全に心許したわけじゃないんで・・・」
「そりゃそうだよな。
あそこまでされて、簡単には心許せれるわけないよな。
すまなかった」
そっか・・・いつもいるわけじゃないんだ。
「じゃあ、またな」
「じゃあ、おやすみなさ・・・えっ!?」
気が付くと、俺の体は櫻井さんの腕の中にすっぽりとおさまっていた。
「潤・・・」
櫻井さんから香水と煙草の匂いがする。
腕の中は、何とも心地いい。
店から客が出てきて、慌てて体を離した。
「じゃあな」
このまま時間が止まればいいなんて思ったのは、生まれて初めてかもしれない。