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知らない世界

第36章 さみしくて

組の事情を聞いて、それでもう一回して・・・
俺がリハビリに行っている話しはしなくてもすんだ。
それこそ余計な心配はさせたくないからね。


ーピンポーン!ー


「来たな。じゃあ行ってくる。
頑張って勉強してこい」

「わかってるよ。ねぇ・・・」

「んっ?・・・しゃあねぇな」


ドアの前でキスをした。


「やっぱいつもと違うな」

「うるせぇ」


ドアを開けると神崎さんが立っていた。


「おはようございます。
潤、おはよう。今から学校か?」

「おはようございます。はい、俺も今から・・・ってどうしたんですか、大きな絆創膏貼って」

「いやぁ・・・ちょっとな」

「大丈夫ですか?」

「おい神崎、何かあったのか?」

「その・・・
飲み屋でケンカを止めに入ったときに、ちょっと殴られた・・・だけです・・・はい」

「本当か?」

「はい、なんにもないです・・・大丈夫です」


何だろう・・・何か様子がおかしい。


「潤、気をつけて行ってこい」

「はい、ありがとうございます」


マンションの前で別れた。


「兄貴、潤は本当にいいやつですね。
兄貴が惚れたのも、みんなに好かれるのも、わかります」

「まぁな」





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