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知らない世界

第39章 終息

疲れてソファーで眠ってしまった俺。
どれくらい経ったのか、心地いい、いい匂いがしてきた。


「ふぅん・・・うっ、イテッ!」


軽く寝返りをしたら、足に痛みがはしり目が覚めた。
約束通り早く帰ってきた翔さんの膝枕で、なぜか俺は寝ていた。


「あっ、翔さんお帰り。
組の方はいいの?忙しくないの?」


体を起こした。


「まぁ・・・
それにお前が早く帰ってきてねって、甘えてきたから何とか頑張って帰ってきたんじゃねぇか」

「まあ・・・そうだけど・・・」


なんとなく恥ずかしくて下を向く。
肩に手を回し、引き寄せた。


「悪かったな、2度どころか3度も怖い思いをさせて」


髪を優しく撫でる。


「怖くなかったって言ったら嘘になるけど、これくらい平気だよ。
あのとき神崎さんから連絡があって、かずを拐いに行くかもって言ってたけど、かずじゃなくてよかったよ。
2代目にこんなケガさせるわけにはいかないしね」

「潤、お前ってやつは・・・」


俺をギュッと抱き締めた。


「イテッ!」

「あっ、ごめんごめん。無理な体勢だったか?」

「ごめん、大丈夫だよ」

「あぁ、またしばらくHはお預けだな」

「えっ、そんな・・・」

「当たり前だろ、こんなケガしてて、激しいことできるわけないだろ?」

「激しくしなければ・・・いいんだろ?」

「ほらほらその甘えた言い方、もうそれだけで俺のここはほら、反応しちまうんだよ」


俺の手を握り、自分の物を触らせる。


「ねぇ・・・舐めてもいい?」

「だ~め、我慢しろ。俺も我慢するからさ」


そう言って俺の頬を両手で包み込み、そっと唇を重ねた。


「この手で・・・始末したんだ」

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