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知らない世界

第39章 終息

「ところで翔さん、相談があるんだけど」

「何だ、あらたまって」

「俺、学校辞めようと思ってるんだ」

「店持つ夢はどうするんだよ」

「夢は捨てた訳じゃないんだ。
また学校休まないといけないだろ?
2回目だし、単位ないし・・・」

「すまない・・・」

「何か悪いこと言っちゃったみたいだね。
ごめんなさい。
でも翔さんのせいとか、組のせいとか思ってないから俺」

「辞めてどうするんだよ」

「大将のところで働かせてもらって勉強させてもらおうと思ってる。
大将のとこには、その相談しに行ったんだ。
翔さんとちゃんと相談して決めろって」

「そっか・・・」

「あっ、また変なこと考えてないよね?」

「何も考えてない」

「言っておくけど俺、盃返さないからね。
返す気ないからね」


自分から翔さんに抱きついた。


「潤、お前ってやつは・・・」

「今は、神崎さんが早く治ることだけを考えようよ・・・ねっ!」

「そうだな」


優しく俺の頭を撫でる。


「ねぇ翔さん・・・チューして」


胸の中で俺は上目遣いでおねだりしてみた。


「ったく・・・仕方ないな」


そう言って唇を重ねた。
舌を絡め合っていると、俺の体はどんどん熱くなっていった。


「翔さん・・・ダメ?」

「わがままなやつだな」


そう言って俺のズボンのファスナーをおろし、硬くなっていた俺を出し口に咥えた。


「あんっ・あんっ・・・いいっ!」


疲れているのか、あっという間にイキそうになった。


「あんっ・でる・・・あっ・あっ・イクッ」


翔さんの顔まで飛ばした。


「どうだった?」

「気持ちよかった。
でも、ちょっと物足りない・・・な」

「あとはケガが治ってからだ。
着替えて、飯食いにいくぞ」

「うん」














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