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知らない世界

第39章 終息

学校を辞め、足の治療に専念し、なんとか松葉杖なくても歩けるようになった頃、仕込みの手伝いだけでなく、店にも少しずつ立つようにした。


「潤、無理するなよ」

「俺は大丈夫です。
何もしないのも退屈だし、リハビリです。
お店には迷惑かけないようにします」

「もっと自分のこと大事にしろよ」

「はい・・・あっ、いらっしゃいませ」


常連客の1人が入った来た。


「おっ潤君、久しぶり。どうしてたの?
・・・何、足どうしたの?」

「いゃ・・・ちょっとケガしちゃって」

「いつだったか、ケガしてお休みしてたよね」

「そう・・・でしたね」

「そんなにもケガするなんて、何してるの?」

「まぁ、ちょっと・・・」

「こいつには強烈なファンがいてね、逃れるためにケガしたって感じですかね」

「それファンと言うよりストーカーじゃないの?
警察に相談したら?」

「もう解決したんで、もう大丈夫だよ・・・なっ!」

「えぇ、多分・・・」


翔さんが名張を始末したことを思い出してしまった。


「どうした潤、大丈夫か?」

「大丈夫です。
おしぼりどうぞ。ビールでよかったですか?」

「うん。今日は潤のおつまみはないの?」

「今日はごめんなさい」

「そっか・・・じゃあね・・・」


そのあともお客さんが入ってきた。


「あっ、潤君」

「うわぁ、潤君がいる」


俺がいることで喜んでくれるお客さん。
ここに立てていることに感謝だよ。
神崎さんのおかげだね。


「あっ、こう言う事か・・・」

「何のことだ?」

「いやっ、別に・・・」

「変なやつだな」

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