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知らない世界

第6章 最悪な学園祭

覚えてはいないけど、かずボコられたときに見てくれた病院なのかな?


「潤、大丈夫か?どこか痛いところはないか?」

「はい・・・」


返事をするのが精一杯。
この前の事もあり、意識が戻った今は、何だか勝手に気まずい雰囲気。
櫻井さんもそのあとずっと黙っていた。

到着したのは病院ではなく、外科で普通の町のお医者さん。


「着いたぞ潤、大丈夫か?」


手をさしのべてくれた。


「はい・・・1人で歩けます」

「・・・そっか」


と、なぜかせっかくの行為を拒否った。
ちょっと寂しそうな顔をする櫻井さん。
俺は足を少し引きずりながら、後を付いていった。


「こんにちは、櫻井です」

「おぉ、診察室に連れてこい」


遠慮しがちに俺をささえ、診察室へ連れていく櫻井さん。


「あれっ・・・このガキあのときの・・・」

「えぇ、まぁ・・・」

「またあのアホぼんにやられたのか?」

「だからその言い方、やめてくださいって。
あれから若は変わったんです。
こいつのおかけで・・・はっ!」

「で、今日はどうしたんだ?」

「子供を守って背中を何度も蹴られて」

「大丈夫そうだけど、念のためにレントゲン撮っておくか」




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