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知らない世界

第6章 最悪な学園祭

櫻井さんが保健室を出てから、俺は眠ってしまった。


「松本君・・・松本君、大丈夫か?」

「・・・!?すみません先生、寝てしまいました」

「すまない起こしてしまって。
体は大丈夫かね?
こちらが病院に連れて行ってくださるそうだけど」

「大丈夫です。少し休んだら教室に戻ります」

「潤、病院行かなくてもいいのか?」

「子供を守って、ずっと殴られていたって聞いたけど、病院で見てもらったほうがいいんじゃないかね?」

「でもみんなに・・・」

「みんなには私から伝えておくから。
君はクラスと子供守ったのだから、誰も迷惑なんて思わないよ。
何でもなかったら明日、今日の分頑張ればいいだから」

「潤、そうしよう」

「はい、そうさせてもらいます」


櫻井さんに支えられ、保健室を出た。
みんなに挨拶をするため、教室に立ち寄った。


「みんな、ごめん・・・」

「後は俺達にまかせておけよ」

「櫻井、かずを頼む」

「はい、わかりました」


一緒に来ていた若い人は先に帰ったため、タクシーをよんでもらった。


『もしもし、櫻井です。
今から行くんで、1人見てもらえませんか?
・・・はい、10分位で着きます。
・・・じゃあよろしく』


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