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知らない世界

第8章 打ち上げの日に

「どうしたんだよ、打ち上げなんて」

「何かさ、俺の出した意見にみんなが賛成してくれて、準備もみんなで協力しあってさ、俺嬉しくって」

「嬉しいのはわかったけど、みんな来るって言ったらどうする?
組の人達に、迷惑じゃないか?」

「人数は大丈夫。
うちの連中にも、学園祭がうまくいったら、うちで打ち上げやるって言ってあるから」

「そっか・・・まぁそれならいいけど」

「潤、お前も来いよ」

「俺か・・・俺はわからないよ?
店の手伝いがあるからさ」

「そっか・・・じゃあ来れたら来てくれよな」

「おぉ、わかったよ」


片付けも終わり帰るとき、クラスの委員長に声をかけられた。


「松本君、君は打ち上げ行く?」

「家の手伝いがあるから、行けるかどうかわからないよ」

「二宮君がせっかく誘ってくれたから、行きたいとは思うんだけど、まだ何となく・・・」

「そんなに身構えることはないよ。
あいつはただの俺達と同じ、高校生だよ」

「それはわかってるよ。でも・・・」

「わかったよ。何とか都合つけるよ」

「ありがとう」


これでさらにかずとみんなが仲良くなってくれれば、それでいいかな。

それに・・・

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