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知らない世界

第9章 かずの悩み事

『修学旅行があるだろ?
そのときに呼び出して、告っちゃえよ』

『絶対無理!そんなこと無理無理』

『大丈夫だって。
何もしないで諦めてどうするんたよ』

『そうだけど・・・
あのさぁ潤、俺さぁ・・・』

『何だよ、モジモジしないで言えよ』

『んっ・・・何でもない、ありがとう』

『いいえ、どういたしまして。またな』


ガチャ!・・・


未経験の俺がアドバイスするなんて、全く説得力ZERO~・・・なんだけど、まぁいっか。
しかし、俺の事をボコッたあいつのイメージも、今ではZERO~だよな?

でも、モテるとは思っていたけど、想像以上におモテになって、正直ビックリだよ。
その子達を断るくらい、かずが好きになった子って、どんな子なんだろう。


「誰なんだろう・・・超気になるんですけど」


見た目によらず、真面目だって言ってたけど、まったく思いつかないよ。
そう言えばあいつ、最後に何て言おうとしたんだろう。


モジモジしないで言えよ・・・か。
モジモジしてるのは俺だよな。
ベッドに寝転がり、携帯のアドレスを開いた。


「そう言う人・・・か」


俺の・・・そう言う人って・・・Z-z-z- ・・・









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