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風俗課に配属されました

第37章 五十嵐歩の恋愛事情①

『私、花粉症が酷いから傷はマスクで隠して
親の目は誤魔化せる。傷が消えるまでの間
同棲してもらうね』

妙子の頬の傷を消す術も分からなければ
金も無かった俺は
妙子が突き付けた条件を飲んだ。

あの時、どうにか金を工面して
形成手術をさせなかったことが
今でも悔やまれてならない。

今では形成手術を受けさせる蓄えもあり
そんなことを口にしたこともある。

『手術はしない。傷が消えたら歩と一緒に
居れなくなる』

妙子自らが病院に足を運んでくれなければ
話は先に進まない。

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