テキストサイズ

カラダからはじまった愛は~もうひとつのキセキ~

第2章 はじまりは

 「 好き… 白井さんが 好き… 」

瑠衣さんのいろんな想いを感じた。嬉しかった。
自分も瑠依さんが好き。

瑠衣さんの想いにこたえるようにキスをした。

自分の胸に顔をあててくれて、

 「 ありがとう 」

声の振動が直接、心にあたたかく響いてくるようだった。
愛おしく感じて、またキスをした。

瑠衣さんの瞳には、少し涙が溢れそうに見えた。

 「 ありがとう 」 
   
 「 明日 あえるよね 」

瑠衣さんの想いをこのままつなげたい。育てられないと言っていたけれど、またすぐに瑠衣さんに会いたい。そう想うようになった。
   
 「 明日 また… 」
 
気持ちはもう、未来にむいていた。

静かな住宅街、夏にはまだ少し早い月明かりの下、夢のようなときを、かみしめていた。


  ふたりの想いは、はじまっていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ