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夜空は百合の花を狂気的に愛す

第1章 ブドウ

「まあまあ!それより、もうお腹空いたでしょ?ご飯食べようよ」

「仕度は…俺たちがやるから…」

そう言うと2人は立ち上がりキッチンに向かって行ってしまった。

「私…ファーストキス、だったんだけどなぁ」

まさか、こんな形で…弟に、取られてしまうなんて。

いやいやあれはキスじゃないのよ!挨拶!ファーストキスにはカウントされない!そうよ!


自分の中でそう完結させると私はもうこのことは考えないようにした。


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