夜空は百合の花を狂気的に愛す
第2章 オトギリソウ
しかし、今までの点を巻き返せる訳もなく、結局試合はひーくん達の負けだった。
勝った双子達は一気に女子達に取り囲まれていた。でもその割にはなんだか表情が暗く見えるのは私の気のせい?
「ユリ!」
タオルで汗を拭きながら私に駆け寄ってくるひーくんは爽やかで陰からひーくんを見て顔を赤らめてる女子がいる。
「どうしたの?」
「いや、ユリが応援してくれたから頑張れたっつーか…ありがとな」
「ふふ、何言ってるの?当たり前じゃない。ひーくんのこといつだって応援してるわよ」
「あ〜…」
顔を赤らめながらそっぽを向くひーくん。
どうしたの?と顔を覗き込もうとしたら強い力で腕を後ろに引かれた。
いきなりで体制を崩しそうになった私はそのまま後ろの何かに抱きとめられた。
それが何かはすぐにわかった。
「ユリさん、何してるの?」
にっこりと笑いながらそう言う目はなんだか酷く冷たかった。
勝った双子達は一気に女子達に取り囲まれていた。でもその割にはなんだか表情が暗く見えるのは私の気のせい?
「ユリ!」
タオルで汗を拭きながら私に駆け寄ってくるひーくんは爽やかで陰からひーくんを見て顔を赤らめてる女子がいる。
「どうしたの?」
「いや、ユリが応援してくれたから頑張れたっつーか…ありがとな」
「ふふ、何言ってるの?当たり前じゃない。ひーくんのこといつだって応援してるわよ」
「あ〜…」
顔を赤らめながらそっぽを向くひーくん。
どうしたの?と顔を覗き込もうとしたら強い力で腕を後ろに引かれた。
いきなりで体制を崩しそうになった私はそのまま後ろの何かに抱きとめられた。
それが何かはすぐにわかった。
「ユリさん、何してるの?」
にっこりと笑いながらそう言う目はなんだか酷く冷たかった。