
☆時計じかけのアンブレラ☆
第10章 always
「そう、あのとき…俺、潤くんを守らなきゃって思ったんだよね…」
「…かず…」
「なんてね。
国立コンのとき、マイク壊れて一緒に歌ってくれたりとか、ハワイで腰やっちゃったとき演出変えてくれたりとか…。
守られてばっかだけど」
「そんなことないよ。
あのとき、犯人が捕まったのも、かずが達也くんに話してくれたおかげでしょ。
あと、俺が機嫌悪いときもそれをすぐに感じとって、場を和ませてくれたり…。すげーなって思う。
俺はかずにいつも助けられてるんだな〜って。
ありがと。」
「潤くん……」
潤くんは俺を優しく抱き締めた。
「…潤くん」
「ん?」
「ここでしよ?」
