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☆時計じかけのアンブレラ☆

第14章 虹

side M


見たくない光景が目に飛び込んできた。


平静を装って、「斗真お前、何やってんだよ〜」って明るくツッコむこともできたかもしれない…。

でも……ムリだった。。


かずは俺の大切な恋人だから……。


「潤くん……俺…ごめんなさい」

「………」
俺は唇を噛み締めた。


かずは悪くないんだ……。そう自分に言い聞かせる。


「かず…大丈夫だった…?」
「…うん…」
右手でかずの頬に触れて、そう聞くのが精一杯だった…。


心が痛くて…痛くて…。


胸が張り裂けそうだった。

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