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☆時計じかけのアンブレラ☆

第14章 虹

2人でベンチに腰掛ける。

俺は潤くんの肩に頭を預けた。


「潤くん、今日プロポーズしてくれたのって今日が嵐のデビュー日だから?」

「そう。それと、かずの映画公開おめでとうってことで。どうしても今日が良かったの」
俺の問いかけに、潤くんははにかむように笑って言った。

「そこまで考えてくれてたんだね」

「デビュー日っていってもさ、俺ら改めておめでとう、なんてしないじゃん?

でも…嵐じゃなかったら、かずとこんな風に付き合えてなかったと思うし……。やっぱり嵐で良かったって思ったから」

「潤くん……。ありがと」


暫く、眼下に広がるキラキラした街の夜景を眺めていた。



「そろそろ行こっか。潤くん、あんま身体冷やしちゃうと良くないから…」

「そうだね」


手を繋いで駐車場まで歩いた。

繋いだ手がとても温かかった。

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