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☆時計じかけのアンブレラ☆

第14章 虹

side M

かずと仕事の合間を見て、事務所御用達の病院に行った。

「おめでとうございます。現在、3ヶ月です」

先生の言葉に、俺らは顔を見合わせて笑った。


「ここに新しい命が宿ってるんだもんね。
なんか信じられないな〜。自分が父親になるなんて…」
診察を終えて、かずが俺のお腹を優しく摩りながら言う。

「俺もだよ。ちゃんと育てられんのかなって…」
「潤くんは大丈夫だよ!しっかりしてるもん」
「いや、かずの方がしっかりしてるっ。
…でも、かずとなら、大丈夫な気がする」
「ふふっ。『♪きっと大丈夫』だね」
かずがふわりと笑った。


そんなわけで、メンバーにも報告した。

「「「えーっ!!?」」」
一斉に驚いたあと、口々に言った。
「おめでとう!!」
「てか身体大丈夫なの!?」
「病院は?行ったの!?」
怒涛の質問攻めに遭う(笑)。

「悪阻もあるけど、そんなに酷くないから大丈夫」
「そっか…。でも辛いって聞くよ?これまで以上に身体大事にしねぇと」
「ほんと。2人の赤ちゃんだからね〜」
「俺に出来ることがあったら何でも言ってねっ」
「ありがとう。……いろいろと迷惑掛けちゃうと思うけど…」
「…そんなのお互い様じゃね?」
「こういうときぐらい頼りにしてよ(笑)」
「↑こんなこと言う大野さん、珍しいよ(笑)?潤くん」
「ニノ〜〜!俺だって言うときは言うんだよ!」
「へ〜??」
かずとリーダーのやりとりに一同大爆笑。

「とにかく全力でサポートするよ!」
相葉くんがまとめてくれた(笑)。

メンバーの温かさが身に染みた。

今までも、きっと一人だったら不安に押し潰されていたかもしれない。

でも、みんながいるから大丈夫だと思えた。

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