
☆時計じかけのアンブレラ☆
第14章 虹
―――2ヶ月後。
コンサートも無事終了し、潤くんのドラマも無事にクランクアップを向かえた(まだ絶賛放送中だけど)。
そして、俺と潤くんは付き合った日に入籍して結婚式をあげた。メンバーに見守られながら。
それは14年前、俺と潤くんが『もういない…ない』という歌をレコーディングした日…。
俺がラジオでリスナーの皆から歌詞を募集して、曲を書いて、そしたら潤くんが気にいってくれたんだよね。
で、2人で歌おうかってなって。
素直に嬉しかった。
俺の作った歌を好きって言ってくれたから。
―――で?
「なんで俺がウェディングドレスなのよ!?」
純白の綺麗なウェディングドレスを着せられ、納得のいかない俺。
「だって絶対俺よりかずの方が似合うし、可愛いもんっ」
なんて言って…。
妊娠してるのは潤くんなのに、そこは譲ってくれなかった。
まだギリギリお腹が大きくなる前……。
いや、少し大きくなり始めてるな。。
なのに…
「(ドレス)ぜってーやだっ!!」
…子どもかっ(笑)!
…まあ、しょうがない。。
一生に一度だから折れてあげるよ(笑)。
潤くんの方が絶対タキシード似合うしね。
うん。それは認める。
そんな潤くんが、俺が着替えを終えた控え室に入ってきた。
「すげー!かず綺麗っ」
「ほんとは潤くんが着るはずだったんだからね」
「ごめんね?でも可愛いよ」
「ふふっ、知ってます(笑)」
…まあ、いいか(笑)!
