
☆時計じかけのアンブレラ☆
第16章 Be with you
…そんなわけで。
かずも来て、俺も「痛みがもう限界っ!」ってところまで来て、やっと手術台にあがった。
全身裸の状態でめちゃくちゃ恥ずかしい!
どんなに痛くても、恥ずかしさだけは普通に感じてしまう…。
いろいろな前処置を施され、横たわって下半身麻酔をかけられる。
意識はあるから状況を把握できちゃうのが怖いけど……。
お腹の部分は衝立みたいなので遮られて、こちらからは見えないようになっている。
「今から切っていきますね〜」
手術が始まって10分程で、ぎゅーっとお腹が押される感覚……。
なになになに!?
「はーい、生まれまーす」
と先生の言葉と同時くらいに、
「オギャー、オギャーッ」
という赤ちゃんの声…。
「元気な女の子ですよ〜」
我が子は衝立の向こうから顔を覗かせてくれた。
