無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

かずは優しい。

こないだ2人で桜を見にドライブに行ったときも―――。


お腹が大きくなってトイレが近くなった俺を心配してくれたり。

夕飯時に、途中のサービスエリアに寄ったときは。時間的に、2人で外に行って食べるわけにもいかないから。

「潤くん、何か食べたいものある？俺、買ってくるよ？」
「俺、買いに行くよ？」
「ぜーったいダメッ！潤くん、オーラすごいから絶対気づかれるっ」
なんて釘を刺された。

大事にされてる彼女みたいで嬉しくなる（笑）。

なんかKinKi Kidsさんの歌にそんな歌詞があったな〜。

『愛のかたまり』っていう歌。知ってる人も結構いるかもしれないけど。

『まるでかよわい女の子みたいでなんだか嬉しいの』ってところ。

守られてるってこんな気持ちなのかなあ。

あー、なんか思考が完全に女子じゃんっ（笑）。


「えーっとねぇ…。ココは、ご当地バーガーが有名みたいよ？」

結局、そのおすすめグルメをかずに買ってきてもらって、車の後部座席に移動して2人で食べた。

「たまにはこういうのもいいね」
「新鮮だね〜」
「コレ、ナンバーワン（しやがれの口調で）」
「ナンバーワン、何回出るのよ（笑）？」

お忍びデートみたいで楽しかった。