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☆時計じかけのアンブレラ☆

第17章 同じ空の下で


ある日の夜中―――。

「ンギャー、ンギャー」
「…ひよ、ミルク?」

以前は寝起きが悪かった俺だけど、ひよが泣くとすぐに起きられるようになった。

人間、変われるもんだ(笑)!

「はーい、待ってねー。今作るからね」


ミルクを飲んだけど、そのあとなかなか寝てくれない。。

ぐずぐずとしばらく泣いていた。

「ひよ、寝てよー。ミルク飲んだし、オムツも換えたでしょ~?」

俺はため息をついて、ひよを抱っこして眠りにつくのを待った。

すると。さっきからモゾモゾと動いていたかずが、ムクッと身体を起こして一言……。


「……うるさいなあ」


それだけ言って、また布団を被った。


……ちょっとソレひどくね?

こっちはさ、一生懸命寝かしつけてんだよ?

仕事で疲れてんのはわかるよ?

でも、俺だって同じだし!


……所詮、こういう対応って母親の役目なんだよね。

俺は悲しい気持ちになった。

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