無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

ひよりももう6ヶ月。

表情も豊かになって、顔つきも女の子っぽくなった。

最近では『あーうー』とか『まんま』とか、以前にも増して喃語を話している。


そろそろ離乳食の開始時期。

俺とかずが食事していると、じっと見て食べたそうなしぐさをするから、そろそろ開始していいんだろう。

ツアー中でバタバタしてるとはいえ、そうは言ってらんない。

子育てに休みはないから。


早く帰れる日を見計らって、初めての離乳食に取り掛かる。

最初はペースト状のお粥から。

こんなんでいいのかなあと思いながら、与えてみる。

すると、初めての感触に不思議がりながらも食べてくれた。

感動で自然と笑みが溢れる。

そしたら、ひよもつられて笑った。

「ひよ、おいしい～？」

こうやっていつも話しかけるといいんだって、母さんがおしえてくれた。

「赤ちゃんだから話なんてわからないと思うかもしれないけど、お父さんお母さんの話、ちゃんと聞いてるんだよ。
スキンシップも大事なんだよ」って。


ツアー中は一緒にいられる時間が少ないから、愛情をかけられるときは少しでも多くふれあっていたいと思う。