
☆時計じかけのアンブレラ☆
第17章 同じ空の下で
忘れもしない、約1年半前の俺の誕生日。
最初に大野さんから、あの話を聞いたときは衝撃だった。
だって…この20年間、良いことも辛いこともずっと皆と分かち合って来たから。
皆が納得する結論に至るまで、5人で、また1対1でも何度も話し合いを重ねた。
そして、前を向こうと決めた。
潤くんと2人で話したとき、潤くんが泣くから、俺もつられて泣いた。
いつかは離れるときがくるってわかってはいたけど、やはりこう実際に言われるとショックだったらしい。
でも俺はあの日、誓ったから。
「俺がいる。
ずっと潤くんのそばにいる」
その気持ちはこれからも変わることはない。
