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明「…とりあえず…出よう…」


満足は出来なかったが
多少、気分も落ち着き始めた為
この隙に適当な理由をつけ家に帰ろうと
した明

だけど入り口には…


明「…！？」

和彦「…」


そこには和彦がいた
なかなか戻らない明を心配し
映画の途中にも関わらず待ってくれてい
たようだ


明「…」

和彦「明さん」

明「…すいません…俺…先に帰ります…
先生は気にしないで映画の続き見てって
ください…」

和彦「えっ、でもそれじゃあ」

明「俺は一人でも帰れますから、だから
っと…」

和彦「危ないっ！！」

明「！？」


足がもつれ倒れそうになった
だけど間一髪、和彦が支えてくれて
倒れる事はなかったが体に触れられた事
で鼓動が高まり…


明「あ…っ…」

和彦「顔も赤いし一人で帰るなんて無理
ですよ、僕が家まで送ります」

明「だ、大丈夫です…」

和彦「でも」

明「本当に、大丈夫…ですから…」

和彦「…」