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和彦「家庭教師はもう続けられません…
明さんのお母さんにはもう話してありま
すから、だから…」

明「…」


「取り返しのつかない事をした」


和彦はそう言っていたが明にはさっぱり
一体、何の事を言ってるのか
わからなかった


和彦「だからもう…」

明「取り返しのつかない事って」

和彦「…」

明「別に俺、怪我してないし成績だって
少しだけど上がって」

和彦「…覚えてないですもんね…なにも
明さんは覚えてないから…」

明「何の事ですか」

和彦「セックスしたんです、僕達」

明「は？」

和彦「あの日、一緒に映画を見た日です
あの後です…」

明「映画を見た日…」

和彦「…」


映画を見た事は覚えている
正直つまらなくて途中で寝てしまった

途中でトイレに立ち
それから…


明「映画を見てて途中でトイレに立って
えっと、それから…」

和彦「…」

明「気づいたら先生の家にいて…」

和彦「…」