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明「…」

久志「あれっ…どっちだっけ…」

明「どうした？」

久志「いや、俺の家どっちに曲がるのか
わからなくなって…」

明「はぁ？」


何を言ってるのか
小さい子じゃあるまいし
自分の家がどこかわからなくなるなんて
あり得ない

普通ならあり得ない事だが
もしかして…


久志「どうしたんだろう…」

明「久志、俺が家まで送ってくよ…」

久志「悪いな…」

明「…」


効果が出てきたのか
記憶に障害が出てき始めていた

最初は帰り道がわからない程度だったが
家に到着する頃には
もっと…


久志「…」

明「久志、どうした？」

久志「久志…お姉ちゃん、久志って誰…
僕の事…」

明「お姉ちゃん！？お姉ちゃんって…」


久志「…」


もっと酷くなっていた