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直倫「どうぞ」

明「…結構です、送ってもらわなくても
一人で帰れますから…」

直倫「久志の事で相談したい事があるん
です」

明「相談？」

直倫「明さんにしか出来ない事なんです
だからお願いします」

明「…」


断る事も出来た
その場で聞く事も出来た

だけど気づいたら直倫の運転する車に
その助手席に座っていた
何故か…


明「…」

直倫「助かります」

明「…それで…俺に相談って…」

直倫「両親の事です」

明「！？」

直倫「恥ずかしい話、僕達の両親は現在
離婚危機でその事を久志はどう思ってる
のか気になって…」

明「えっ…」

直倫「何か聞いてません？」

明「…あの…聞く相手間違ってません？
そういうの俺じゃなくて本人に聞くのが
一番だと思うんですけど…」

直倫「そうですよね、やっぱり…」

明「…」