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久志「おはようございます」

母「久志君、おはよう」

明「…」


日曜日の朝
時間通り久志は現れた

今日はただ買い物に行くだけで
デートではない

なのに母は妙に張り切って服まで用意し
これを着なさいと強制された
白のワンピースを…


久志「明もおはよう、そのワンピース、
よく似合ってるよ」

明「…」

母「そう思うでしょう？なのに明ちゃん
嫌がっちゃって…」

明「当たり前だろう、俺は男なんだよ、
それなのに女物着せられて…」

母「似合ってるのに」

明「…」

久志「そろそろバスの時間なんで行きま
しょう」

母「そうね」

明「…」

母「あ、明ちゃんは今日、このミュール
履いてってね」

明「ミュール！？嫌だよ」


新品のミュール
ピンク色でかわいかったが
ヒール部分は細く慣れてないと歩きづら
そうだった

靴擦れするのは確実
だけど母も断固として譲らず
他の靴も隠され仕方なくミュールを履き
出かける事に