僕は君を連れてゆく
第10章 この、相、相、相、相、相 ラブ ユーを♡
ベットで相葉さんの腕の中で目を閉じる。
身体中が怠くて、まだ、身体中を揺さぶられてようにさえ感じる。
でも、それはとても心地好くて海を漂っているみたいだ。
「ニノ…。」
「ん?」
「来週、誕生日じゃん。」
そうだった。
「俺、夕方から空くからどこか行く?」
相葉さんと出掛けるなんてしばらくしてないなぁ。
でも…
「いいよ…」
「なんで?何か食べたいものとかないの?」
それなら…
「基準…」
「基準?」
次のロケでもらってくる食材は俺にどうやって
合わせて食べさせてくれるんだろう?
「相葉さんが作ってよ。ご飯。」
「え?ぁあ?そういうこと?いいの?」
いつでも、どこでも、俺のことだけ考えててよ。
「うん。」
「そうなの?そっかぁ。何しよう?
張り切っちゃうなぁ~」
次のロケはここで、この前はあそこで…
相葉さんの仕事の面白ろエピソードを話してくれた。
それには、一緒にロケしてる芸人さんの名前もでてきたけど、前みたいにイライラしたりしないで、
穏やかに話をきけた。
あんなに愛し合ったあとだもん、当たり前なんだけど、あんな俺でも愛しく見つめてくれるんだと思ったら、俺が思っていたことなんて小さすぎて笑えた。
自分が嫌いな自分をこんなにも愛してくれる相葉さん。
好きだよ。
「ねぇ、歌ってよ?」
「え?」
「愛を叫べ!」
「あぁ…」
「あれね…愛は相なんだよ?」
「あい?アイ?」
「そう。相葉さんの相。」
「え?」
「この、相、相、相、相、相 ラブ ユーを♡」
「ニノぉ~♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
相葉さんの基準。
俺の基準は…
「あっ…どこ触って…あん…」
相バカ♡
◆END◆