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僕は君を連れてゆく

第11章 ☆気象戦隊☆ARASHIレンジャー☆part3 合宿編

-二宮side-


気持ち悪い。

朝からバスに乗って山道を走ってきたみたいだけど。

その揺れが…もう…

相葉「大丈夫?顔色悪いよ?」

俺の前の席にいた相葉さんが覗いて心配してくれる。
「うん…酔ったみたい…ダメなんだよね…」

相葉「横になると余計にダメかな?ちょっと、停めてもらって外の風を吸ったほうがいいかもね。俺、頼んでくるよ!」

櫻井「どうした?あれ?ニノ。大丈夫?ってヤバそうだな。なんか、飲むか?」

まだ、出会って数日だか、俺はこの人たちが
本当に優しい人たちなんだと何度も思っている。

人の痛みがわかるというのだろうか、
人の痛みを自分の事ように感じられる人たちなんだ。

俺はそうやって思う度に、自分がとても醜い人間なんだと思い知らされていて、苦しくなる。

櫻井「これ、デコに貼っておけよ!」

と、ピシっと冷えピタを貼られた。

相葉「ニノ?しばらく走ったらトイレ休憩してくれるって。吐きそう?我慢できる?」

松本「おぃ!静かにしてやれよ!」

相葉「だって…心配だよ…」

「ありがとう。みんな。ごめんね。俺のせいで。」

松本「誰もニノのせいだなんて思ってないよ。もうすぐ、着くから休め。」

「ありがとう。」
目を閉じた。

相葉「………」

誰かが、俺の手をギュッて握ってくれた。

誰?

相葉さんかな?

それとも潤くん?

隣は翔さんだから、翔さんかな?

大野さんは…寝てたし…

その手のひらはしっとりしていて俺の手のひらに
ピタって馴染んだ。

だんだん、意識が遠退いていく。

相葉「着いたら起こしてあげるね。」

やっぱり、相葉さんかな…

そう思って、その手を握り返した。



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