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僕は君を連れてゆく

第36章 やっぱり、君が好き

*大野



明日は晴れそうだな。

明日は休みだから釣りに行く。天気予報を確認してソファーに横になった。

スマホでアラームをセットして寝ようとしたら、
メッセージが届いた。

ニノだ。

ーあなたの好きそうなのみつけた。ー

と、動画つき。

見たら、釣りの動画で。

マグロを釣ってる。

すげぇ、船だな。

二人で釣ってんのか?

引いてる!引いてる!重そうだな。

なんだこれ?ずっと、これ?リール巻いてんの見てんのかよ。

マジか…

何時間かかんだよ…

と、思いながらも再生を止めることが出来ない俺。

ふと、時計を見る。


あぁ!もう一時間も見てる!

明日、早いのに…

ニノの野郎!

明日、釣りって話したのにこんなの送ってきやがって…

わざとか?!

わざとなのか?!

前にもこんなことあったな…


そうだ、フリ考えるときだ…


あの野郎!!!


ん?

また、ニノからだ。

ー眠れないでしょう?ー

わざとか!!

やっぱり、わざとか!!

ーヽ(♯`Д´)ノコリャーッー

ー怖い!怖い!ー

こういうときは…

ー眠れねぇよ。ー

ーでしょうね。ー

わかってねぇな。

ーニノのことばっか考えちゃう。ー

既読スルーかよ…

ーバカ。ー


ニノって可愛いだろ?


やっぱり、君が好き。


おわり

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