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僕は君を連れてゆく

第36章 やっぱり、君が好き

*櫻井


「翔さん、これ、新しいやつ!仲間に入れたげて!」

ニノからもらったのは迷彩のタオルセット。

クローゼットの中は本当は軍人か?と思わせるくらいの迷彩柄の量で。

まじでだせぇ。

そんなうちのクローゼットの一角。

ここはニノのスペース。

っても下着と数枚のTシャツが入ってるだけだけど。

いつも代わり映えのないニノの服。

この子は本当にお洋服に無頓着だからね。

「さて、寝るか…」


あれ?今日、寝るときに着ようとしてたスウェットが見当たらない。

今朝はここにしまったはずなのに。

洗濯回したんだっけ?

風呂場へ行って確認するけどない。

うーん。

どうしたもんか。

いつまでも、フルチンでいるわけにはいかない。

しょうがないので違うものを着た。


そして、寝室へ。

うん?

ニノ?

ベットのかけ布団が山になっている。


寝てる…

これ…

俺が着ようとしていたスウェットを着て眠るニノだった。

俺の服を着て寝るニノ。

勝手に着ちゃうニノ。

やっぱり、君が好き。




おわり

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