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僕は君を連れてゆく

第5章 ☆気象戦隊☆ARASHIレンジャー☆

―レッドside―

俺達は、あの日、賞金1,000万円‼というジョニー北河が開催した“発掘!未来の名探偵”というオーディションで出会った。

そこで、最終審査で落とされた俺達。

理由は「You達は名探偵になれない」ということだった。
俺は別に名探偵になりたかったわけじゃない。

きちんと、未来設計を立ててたんだ。

それなのに、面白そうじゃない?と母親が勝手に応募しちゃったんだ。

未来設計が崩壊すると考えたら頭が痛くなってきた。
「ちょっと、トイレ…」

こんなのに、合格してしまったら…
トイレに入ろうとしたら、清掃中の看板を立ててるおじいさんがいた。

「もう、終るよ。」

「チッ!マジかよ…」

会場に戻ったらボッーと鼻をほじってるやつがいた。
なんだあいつ…

「あの。色白の人の良さそうな人見ませんでした?」
小顔の長身が話しかけてきた。色白で人の良さそうって…山程いるけど…

「いえ、見てないです。」

「ありがとうございました‼」

太陽みたいな笑顔だ。

合格してしまうと思っていたオーディションに落ちた。気が付いたら原色のスーツを着てオーディションの主催者、ジョニー北河の前に並んでいたんだ。

「Youたち。今日からヒーローだよ‼」

そう言った。

あの、トイレを掃除していたおじいさんは、ジョニー北河だったのか。

この原色のスーツを着ると普段の10倍駆け足は早くなり、普段の10倍ジャンプ出来る。

俺に至っては出来るはずのない、バク転が…

やっぱり、出来なかったか…

申し遅れました。

俺は櫻井翔こと、レッドだ。

何事も準備が大切だ。
しかし、困ったことにここで悪さをするやつらは突然やってくる。

俺は何も知らないでそこに赴くことは出来ないよ。

だって…怖いじゃん?

グリーンのように、とにかく行ってみようよ!、パープルのように、現場に全てがある!の考え方が出来るやつらが羨ましいんだ。

しかし…なんで俺達なんだろう。

ジョニー北河さんは、そこらへんはそのうちわかるよとだけ言った。

分かるのだろうか…

そして…ジョニー北河さん…


俺達…何を守るんだ?

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