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僕は君を連れてゆく

第51章 左斜め上


思わずそのまま持って帰ってきてしまった。

後ろを振り返りドアが閉まってることを確認して、耳を澄まして、この家に俺しかいないことも確認する。

今、手にしてるのは雑誌。

ちょっと、エロいやつ…だと、思う。

なんで、エロいと言い切れないかというと、
表紙が“男”だから。

ブーメランパンツっていうの?
ムキムキで浅黒い色した肌の男が二人いて、
足が絡まってる。
真ん中のとこ、モッコリしてるし。

机に座って見てみようか、なんて思っていたけど
窓ガラスに自分の顔がうつる。

なんとなく恥ずかしい…

人ん家(ち)から勝手に持って帰ってきてしまったという気持ちもあるし…

ベッドに入り布団をかぶる。
スマホのライトを照らして表紙をめくった。






「……」

未知の世界だった。

アレがソコにギッチリ、はいってた。

乳首もビンビンになってて、見るだけで痛そうなのに、アレはギンギンになってて…

そして、何よりも驚いたのが、俺のアレ。

ゆるく勃ちあがりはじめて…

ページをめくるたびに俺のアレも上を向いていく。

それに、その雑誌のなかで絡む男たちを自分に置き換えていた。

あんな風にされたら…
俺もこんな顔をするのかな…

「…っつ、く…また、勃つ…」

男で興奮してしまう自分に戸惑いながらも、
納得つうか、やっぱり、そうかって。

「あっ、イクっ」

今まで何回も一人でシタことあったのに。

その何倍も気持ちいい。

「はぁ、はぁ、はぁ…」

指にへばりつく白い液体。

「雅紀…」

お前も、これ見て抜いてんの?

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