僕は君を連れてゆく
第52章 偏愛
〈潤と智の場合〉
「ねぇ、」
「やだ」
「まだなんも言ってないじゃん!」
潤は笑いながら俺との距離をどんどんつめてくる。
「着替える?」
「あぁ、うん…」
仕事が終わり帰ってきたら、部屋の灯りがついてるのが見えて。
一度、俺は立ち止まった。
理由はたくさんある。
久しぶりに二人でゆっくり出来るなぁって。
明日の予定を確認しなきゃなぁって。
きっと、今日も…って。
潤はクローゼットをあけて俺に部屋着を投げた。
「あ、こっちにして」
と、投げてきた部屋着をすぐにまた回収され
違うのを渡してきた。
「え、やだ」
「なんで?いいじゃん」
潤を見つめる。
長い睫毛をパタパタと羽ばたかせて俺を見つめ返してくる。
「なんか、食べるっしょ?」
潤はにっこり笑って部屋から出ていった。
潤に渡されたべつの部屋着。
なんてことない短パンにロンT。
なんてことないんだけど…
ようよう着替えて寝室を出た。
「それ着替えるのにそんなに時間かかる?」
「…」
「まぁ、いいや、出来たよ~」
潤がお皿を俺の前に置いてくれた。
「旨そう…」
お皿に盛られたパスタからニンニクのいい匂いがしてきて食欲をそそられる。
「ねぇ、」
「やだ」
「まだなんも言ってないじゃん!」
潤は笑いながら俺との距離をどんどんつめてくる。
「着替える?」
「あぁ、うん…」
仕事が終わり帰ってきたら、部屋の灯りがついてるのが見えて。
一度、俺は立ち止まった。
理由はたくさんある。
久しぶりに二人でゆっくり出来るなぁって。
明日の予定を確認しなきゃなぁって。
きっと、今日も…って。
潤はクローゼットをあけて俺に部屋着を投げた。
「あ、こっちにして」
と、投げてきた部屋着をすぐにまた回収され
違うのを渡してきた。
「え、やだ」
「なんで?いいじゃん」
潤を見つめる。
長い睫毛をパタパタと羽ばたかせて俺を見つめ返してくる。
「なんか、食べるっしょ?」
潤はにっこり笑って部屋から出ていった。
潤に渡されたべつの部屋着。
なんてことない短パンにロンT。
なんてことないんだけど…
ようよう着替えて寝室を出た。
「それ着替えるのにそんなに時間かかる?」
「…」
「まぁ、いいや、出来たよ~」
潤がお皿を俺の前に置いてくれた。
「旨そう…」
お皿に盛られたパスタからニンニクのいい匂いがしてきて食欲をそそられる。