僕は君を連れてゆく
第55章 パパラッチ
「あの!」
話を聞きたくて横須賀までやってきた。
この人に話を聞かなければ…
次期、総裁候補。
そして、日本の期待をこの人も背負ってる。
小泉進次郎だ。
SPが私を囲んできて、もみくちゃにされる。
「お願いです!話を聞きたいんです!!」
足早に事務所に入ろうとしてる。
「翔ちゃんのことでっ!!!」
そう口にしたら、進次郎氏の足が止まった。
私をまっすぐに見つめてくる。
この人もめちゃくちゃカッコいい!!!!
じゃなくて!
「あの、突然押し掛けて申し訳ありません!私
週刊SA---CHIの者です」
「あぁ…」
「私をご存知で?!?!」
「櫻井さんが話してましたよ」
「私のことを♡」
「フフフ…何が聞きたいのかな?」
「あ、あの、東京都知事選に櫻井さんが立候補すると言われてますが…進次郎さんは嵐として活躍する櫻井さんをもう一度、見たいですか?」
「……そうですね、私も嵐のファンですから」
「じゃ、じゃぁ、都知事選に〇〇〇党が推薦してるって話はガセですか?」
「そこらへんは私もよくわからないなぁ」
煮えきらん!!
だから、政治家は嫌いだ!!!
「じゃぁ、とっておきの話をしようか?」
「とっておき?!?!」
進次郎氏は不適な笑みを浮かべた。
「都知事選ね、僕も興味あるんだよ」
「えっ?!」
「さぁ、急いでください」
SPが進次郎氏を囲い、歩くように促す。
「総理大臣のイスは狙ってないんですか?」
進次郎氏は私のこの質問には答えてくれなかった。
カッコいい!!!
やっぱり、この人、カッコいい!!!
小泉孝太郎にも会いたい!!!
もし、小泉進次郎が都知事選に立候補するならば、
新人の櫻井翔に勝ち目はあるのか。
知名度は申し分ないが、小泉進次郎のバックには
自民党がいて、元総理大臣の父親がいる。
それを知っていて、立候補するかな?