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僕は君を連れてゆく

第64章 カモン ブルー SO

「おおちゃん、風邪、ぶりかえしたの?」

「え?うん、まぁそんなとこ」

「そんなとこね…」

「なんだよ」

「ううん、別に~」

ニノにはなんとなくバレてる気がするけど。

初めて智とヤって。

二人とも寝てしまった。

素っ裸だったのもあるけど、中出ししちゃったあとはきちんと綺麗にしないといけなかったらしい。

ヤるまでのこと、ヤる、については調べたけれど
ヤった後のことは調べなかった。

そこは反省だ。

「で、どうだったの?」

「何が?」

「新しい布団は」

「いや、すげぇ汚しちゃって…って、何聞いてんだよ!」

「別に~。新しい布団を買ってもらったって聞いたからどうだったのかな?って思っただけだし」

「なんで汚したの?」

「なんでって…」

「え?なに?俺、変なこと聞いてる?」

「聞いてない、聞いてない!ほら!翔ちゃん!答えてやってよ」

「…うるせぇ!」

なんで、ここに智がいないんだろうって。

でも、智がいたら明け透けなく喋ってるのかも…。

「翔ちゃん、良かったね」

「…うん…」

「ねー!帰りみんなでおおちゃんのとこ行こうよ!」

「そうだね!行こうか?」



*****

「おおちゃーん!おおちゃーん!開けるよ~」

雅紀はためらいもなくドアを開けた。

「あれ?どうしたの?」

そこには上半身裸の智が。

「おおちゃん!!」

「ちょっと、なんて格好してんの?」

「…っ…」

昨日の今日で、照れる。

「あっ!翔くん♡おかえりぃ」

「おぅ、ただいま」

風呂からでたとこだったみたいで。

「翔くん、布団綺麗にしてくれてありがとうね。あと!ねぇ!これ、翔くんでしょ?」

と脇腹を指差す。
そこには赤いアザが。

「ここも…これも…なんか、見てて恥ずかしくなっちゃった~」

「…」

「ブハハハ!」

「おおちゃん!元気なんだね~」

聞いてる俺のが恥ずかしいわ!

でも、そんな智を愛おしく思う。

「智!!何言ってんだよっ!!」

「え?だって、翔くんがつけてくれたんだぁって思ったら嬉しくなっちゃって…会いたいなぁって思ったら翔くんが来てくれたんだもん」

カーテンの開いた窓から覗くのは秋の青い空だった。






Fin.


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