テキストサイズ

喫茶くろねこ

第12章 マリン&まろん

翌朝。

「佑太!アンタいつまで寝てるの!何時だと思ってるの!」

母さんにたたき起こされた。丸めた新聞紙を使って、文字通り“叩き”起こされた。…地味に痛い。暴力反対。

猫3匹はベッドの足元で丸くなって寝ている。団子みたいで可愛い。

「いいなぁ~…猫は。ゆっくり寝てても怒られないし」

「何言ってるの。この子たちはもう起きて、朝ごはん済ませてるわよ。ずっと寝てるの、アンタだけよ!」

「まろん達が夜中に運動会やってて、途中で起こされちゃて寝不足なんだよ~。勘弁してよ~」

「その運動会やってたまろん達が既に起きて朝ごはん済ませたって言ってるの!人のせいにしない!」

「人のせいになんか…」
「猫のせいにもしない!」
「ふぇ~ぃ…。顔、洗ってくる」

簡単に身支度を済ませてから、キッチンに行く。

「冷蔵庫の中のもの、好きに使っていいから、自分で適当に朝ごはんしてね」

「ん、わかった…って冷蔵庫の中、ビールと麦茶しか入ってないじゃん!」

「あはっ、バレた?冷蔵庫掃除しようと思ってね、ちょっと今、中身整理中なの」

バレた?、じゃねーよ。とりあえず麦茶を飲んでから落ち着くことにした。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ