喫茶くろねこ
第13章 くろねこ新入りバイト
部屋に戻ると、マスターから喫茶店へ降りてくるように言われた。
『佑太、実はお前さんが実家に帰っている間に、新しいアルバイトをスカウトしたんだ。紹介しよう、虎太郎くんと、レオンくんだ』
「えぇっ……とぉ~。新人バイトさんはどこにいらっしゃるんですかね?」
『何を言っているんだ、わたしの隣にいるだろう』
マスターの両隣にいるのは、おなじみのメンバー。
キッチン担当の変人発明家・佐々木さんと、猫の世話担当・かけもち派遣OLの中井さんだ。
二人とも猫を抱いているが、これまたよくある光景だ。特に中井さんなんて、猫を抱いてない時のほうが珍しいぐらいしょっちゅう猫と戯れている。
『お前さん、新入りアルバイトが人間という固定観念を捨てるんだ』
「まさか、猫が…?」
『猫のわたしがマスターをやっている喫茶店なんだ。猫のアルバイトを雇ったって不思議はないだろう』
「もしかして、マスター以外にも人の言葉が喋れる猫が?」
『レオンは無理だが、虎太郎は喋れる』
「ヨロしくニャ!」
!!!
中井さんに抱かれていたキジトラが突然こっちを向いて喋った。しかもマスターみたいにテレパシーではなく、声に出して喋った。「やぁ」という感じに右手(右前足?)を軽くあげる仕草をしながら。
なんじゃこの猫。…まるでマンガの世界だ。それとも正月ボケで幻を見ている?はたまたマスター達にしょうもないドッキリを仕掛けられてる?
『佑太、実はお前さんが実家に帰っている間に、新しいアルバイトをスカウトしたんだ。紹介しよう、虎太郎くんと、レオンくんだ』
「えぇっ……とぉ~。新人バイトさんはどこにいらっしゃるんですかね?」
『何を言っているんだ、わたしの隣にいるだろう』
マスターの両隣にいるのは、おなじみのメンバー。
キッチン担当の変人発明家・佐々木さんと、猫の世話担当・かけもち派遣OLの中井さんだ。
二人とも猫を抱いているが、これまたよくある光景だ。特に中井さんなんて、猫を抱いてない時のほうが珍しいぐらいしょっちゅう猫と戯れている。
『お前さん、新入りアルバイトが人間という固定観念を捨てるんだ』
「まさか、猫が…?」
『猫のわたしがマスターをやっている喫茶店なんだ。猫のアルバイトを雇ったって不思議はないだろう』
「もしかして、マスター以外にも人の言葉が喋れる猫が?」
『レオンは無理だが、虎太郎は喋れる』
「ヨロしくニャ!」
!!!
中井さんに抱かれていたキジトラが突然こっちを向いて喋った。しかもマスターみたいにテレパシーではなく、声に出して喋った。「やぁ」という感じに右手(右前足?)を軽くあげる仕草をしながら。
なんじゃこの猫。…まるでマンガの世界だ。それとも正月ボケで幻を見ている?はたまたマスター達にしょうもないドッキリを仕掛けられてる?