喫茶くろねこ
第3章 佐々木さん
カチャ…
ドアの開く音がして振り返って見ると、そこには口ひげを蓄えたロマンスグレーのナイスミドル…風な男性が立っていた。
「ア、ササ~キサァ~ン!」
「おぅ、ニコルス!呼ばれたので来たよ。新しいバイトが入ったって?」
佐々木と呼ばれた男性は、颯爽とマスターのところまで歩み寄ってきて、背中を撫でたり、顎を掻いたりし始めた。
マスターも気持ち良さそうに目を細め、香箱座りを崩して腕をだらりと前に伸ばし、さらにリラックスしている。
「えっ?呼んだって?いつの間に??」
『私が呼んだ。遠隔テレ…パ…シー……』
言いかけて途中で止め、そのままくったりしてしまった。代わりに喉をゴロゴロと鳴らしている。
「マスターは、目の前にいる相手だけじゃなくて、ちょっと離れた場所にいる人間にもテレパシーを飛ばすことが出来るんだよ。まぁ、距離が離れすぎてるとダメだけど」
佐々木さんが代わりに説明してくれた。
「…へ、へぇ~」
テレパシー、遠隔テレパシー、未来予知による当たる占い…もう、想像の斜め上過ぎてついていけない。
『別に未来予知ではないよ。単なるウラ…ニゃい…』
「さぁ、店を開けるか!ニコルス!表の貼り紙剥がして、営業中の札、かけてこい!」
「OK!」
ニコルスが「営業中」と書かれた札を持って入口へと向かった。
ドアの開く音がして振り返って見ると、そこには口ひげを蓄えたロマンスグレーのナイスミドル…風な男性が立っていた。
「ア、ササ~キサァ~ン!」
「おぅ、ニコルス!呼ばれたので来たよ。新しいバイトが入ったって?」
佐々木と呼ばれた男性は、颯爽とマスターのところまで歩み寄ってきて、背中を撫でたり、顎を掻いたりし始めた。
マスターも気持ち良さそうに目を細め、香箱座りを崩して腕をだらりと前に伸ばし、さらにリラックスしている。
「えっ?呼んだって?いつの間に??」
『私が呼んだ。遠隔テレ…パ…シー……』
言いかけて途中で止め、そのままくったりしてしまった。代わりに喉をゴロゴロと鳴らしている。
「マスターは、目の前にいる相手だけじゃなくて、ちょっと離れた場所にいる人間にもテレパシーを飛ばすことが出来るんだよ。まぁ、距離が離れすぎてるとダメだけど」
佐々木さんが代わりに説明してくれた。
「…へ、へぇ~」
テレパシー、遠隔テレパシー、未来予知による当たる占い…もう、想像の斜め上過ぎてついていけない。
『別に未来予知ではないよ。単なるウラ…ニゃい…』
「さぁ、店を開けるか!ニコルス!表の貼り紙剥がして、営業中の札、かけてこい!」
「OK!」
ニコルスが「営業中」と書かれた札を持って入口へと向かった。