喫茶くろねこ
第3章 佐々木さん
「え?貼り紙?剥がすんですか?」
『バイト募集は締め切りだ。お前が見つかったからな。それともお前、知らない人間とルームシェアして一緒に住むか?いやだろう?』
さっきまで超リラックスモードでくったりしていたマスターが、大きく伸びをしたあと、座り直してから、教えてくれた。
喋り方は全く猫らしくないが、仕草は本当に猫だ。不思議だ。
『猫だからな』
……ですよね~~。
「どうする、新入り?お前、今日、このままバイトしていくか?」
「えぇっ?!」
『佐々木、まだ無理だ。こいつは今日は新学期からの部屋探しの為にこっちへ来てるだけで、これから新幹線に乗って実家に帰らなくてはならない』
「な、なぜそれを…」
『お前の思考は読みやすいと言っただろう』
「新学期??」
マスターと佐々木さんがほぼ同時に喋った。
『あぁ、春から大学生になるらしい』
「なんだ、あんちゃん。まだ高校生か!」
「いえ、一浪してるので、高校はもう卒業しています」
「はっはっは!浪人生か。で、どこの大学だ?」
「大和大学芸術学部です」
「オ~!ヤマト!!ワタシモ、ハルカラ、ヤマトダイガクデェ~ス」
いつの間にか店内に戻ってきていたニコルスが大学名に反応して会話に入ってきた。
『バイト募集は締め切りだ。お前が見つかったからな。それともお前、知らない人間とルームシェアして一緒に住むか?いやだろう?』
さっきまで超リラックスモードでくったりしていたマスターが、大きく伸びをしたあと、座り直してから、教えてくれた。
喋り方は全く猫らしくないが、仕草は本当に猫だ。不思議だ。
『猫だからな』
……ですよね~~。
「どうする、新入り?お前、今日、このままバイトしていくか?」
「えぇっ?!」
『佐々木、まだ無理だ。こいつは今日は新学期からの部屋探しの為にこっちへ来てるだけで、これから新幹線に乗って実家に帰らなくてはならない』
「な、なぜそれを…」
『お前の思考は読みやすいと言っただろう』
「新学期??」
マスターと佐々木さんがほぼ同時に喋った。
『あぁ、春から大学生になるらしい』
「なんだ、あんちゃん。まだ高校生か!」
「いえ、一浪してるので、高校はもう卒業しています」
「はっはっは!浪人生か。で、どこの大学だ?」
「大和大学芸術学部です」
「オ~!ヤマト!!ワタシモ、ハルカラ、ヤマトダイガクデェ~ス」
いつの間にか店内に戻ってきていたニコルスが大学名に反応して会話に入ってきた。