喫茶くろねこ
第14章 キジトラ:虎太郎
虎太郎は、猫部屋に住んでいる…はずなのだが、なぜかしょっちゅう僕の部屋に来る。というか、最初は無かったはずなのに、いつの間にか猫部屋と僕の部屋の仕切り部分の壁に猫用の出入り口が設けられていた。
そして、そこを通って入ってくるのだ。
「にゃぁ!!」
てくてくと侵入してくると、おもむろにエジプト座りをしてから、お手のように片手をあげ、声をかけてくる。
どうも本人(本猫?)は、普通に、
「やぁ!」
と言っているつもりらしいが、時折「にゃぁ!」に聞こえる。
「はいってくんな!不法侵入だぞ」
「いいにゃにゃぁか(いいじゃないか)」
「なんか、最初に会った時より滑舌悪くなってね?」
「そーにゃ。にゃべんにゃいとにゃまるにゃ」
「…にゃまる?」
「にゃまる!」
「にゃ……、あぁ、訛る、って言ったのか」
「お前さ、マスターみたいにテレパシーで喋ったりは出来ないの?」
「………。」
…やったことない。
「お。出来てるじゃん!!」
!!!勝手に僕の頭の中を読むなぁ!!!
「今の、テレパシーで話しかけたんじゃないのか?」
『やぁやぁ、お困りかね、君たち』
「はぇ?マスター、いつからそこに?」
『今、来た』
そして、そこを通って入ってくるのだ。
「にゃぁ!!」
てくてくと侵入してくると、おもむろにエジプト座りをしてから、お手のように片手をあげ、声をかけてくる。
どうも本人(本猫?)は、普通に、
「やぁ!」
と言っているつもりらしいが、時折「にゃぁ!」に聞こえる。
「はいってくんな!不法侵入だぞ」
「いいにゃにゃぁか(いいじゃないか)」
「なんか、最初に会った時より滑舌悪くなってね?」
「そーにゃ。にゃべんにゃいとにゃまるにゃ」
「…にゃまる?」
「にゃまる!」
「にゃ……、あぁ、訛る、って言ったのか」
「お前さ、マスターみたいにテレパシーで喋ったりは出来ないの?」
「………。」
…やったことない。
「お。出来てるじゃん!!」
!!!勝手に僕の頭の中を読むなぁ!!!
「今の、テレパシーで話しかけたんじゃないのか?」
『やぁやぁ、お困りかね、君たち』
「はぇ?マスター、いつからそこに?」
『今、来た』