喫茶くろねこ
第18章 新生、喫茶くろねこ
最近、自分の本分が『学生』なのか、『喫茶店の店員』なのかわからなくなるぐらい、自分が「喫茶くろねこ」の人間になっている、ように感じる。
ただ漠然とシフトに入ってる時間に業務をこなすだけじゃなく、店の運営について考えたりとか、新メニューの開発をしたりとか、そういうのに携わるようになってきてから、自分の意識が変わってきた。単なるバイトって感じじゃない。マスターや佐々木さん達と一緒にみんなで店を作ってる『共同経営者』みたいな感覚。
時給制ではなくて出来高でお金を貰っているので、売上が伸びればそれだけバイト代も増えるし、いっそ大学は中退して、本腰いれて「くろねこ」の運営にかかわってもいいかな、なんてことまで思っていたのだが。
佐々木さんにもマスターにも、とりあえず大学にはちゃんと行っておけ、と言われてしまった。
マスターには『ここは私の店だ。乗っ取ろうとするな』とも言われたし、佐々木さんには
「大学時代が一番遊べるんだ!何も焦って社会人になる必要はない。どうせ嫌でもあと数年でなるんだからな。今はいっぱい遊んで、視野広げて、ネタ探して、いろいろ蓄積する機関だよ」
と言われた。
…そういうものなのかな。
ただ漠然とシフトに入ってる時間に業務をこなすだけじゃなく、店の運営について考えたりとか、新メニューの開発をしたりとか、そういうのに携わるようになってきてから、自分の意識が変わってきた。単なるバイトって感じじゃない。マスターや佐々木さん達と一緒にみんなで店を作ってる『共同経営者』みたいな感覚。
時給制ではなくて出来高でお金を貰っているので、売上が伸びればそれだけバイト代も増えるし、いっそ大学は中退して、本腰いれて「くろねこ」の運営にかかわってもいいかな、なんてことまで思っていたのだが。
佐々木さんにもマスターにも、とりあえず大学にはちゃんと行っておけ、と言われてしまった。
マスターには『ここは私の店だ。乗っ取ろうとするな』とも言われたし、佐々木さんには
「大学時代が一番遊べるんだ!何も焦って社会人になる必要はない。どうせ嫌でもあと数年でなるんだからな。今はいっぱい遊んで、視野広げて、ネタ探して、いろいろ蓄積する機関だよ」
と言われた。
…そういうものなのかな。