喫茶くろねこ
第18章 新生、喫茶くろねこ
「なぁ、ちょっと思ったんだけどさ…」
ニコルスのお菓子作り教室には不参加(でも出来上がったお菓子を一緒に食べるので店には残っている)の佐々木さんが、マスターやレオンたちを撫でまわしながら声をかけてきた。
「何も閉店後に身内だけでちまちまやらなくても、店内で参加者募集して受講料もらって教室を開催してもいいんじゃないか?流行ると思うぞ」
「NO!佐々木さん、僕、就労ビザで日本に来てるわけじゃなく、留学生として日本来てるだけなのでそれやっちゃうと僕がヤバイで~す」
「でも、ここでバイトしてるってことは一応バイトの許可は得てるんだろ?ここでのバイト業務の中の一部としてやっちゃえば大丈夫なんじゃないか?」
「ん~~。教室の講師とか、あんまりそういう目立ちそうなことはしたくないです」
「そうか、余計なこといって悪かった。いい案だと思ったんだが、本人が嫌なら仕方ないよな」
「…アイディア潰してごめんなさい」
「お前が謝ることじゃない。……そろそろ今日の試食タイムだろ?コーヒー淹れるよ」
そう言うと、佐々木さんが豆を挽き始めた。
焼きあがったカイザーシュマーレンに、ニコルスがあらかじめ用意してくれていたココナッツクッキーに、佐々木さん特製の淹れたてコーヒー。
美味いは、正義!
美味いは、至福!
こうして、今日も無事に一日が終わった。
ニコルスのお菓子作り教室には不参加(でも出来上がったお菓子を一緒に食べるので店には残っている)の佐々木さんが、マスターやレオンたちを撫でまわしながら声をかけてきた。
「何も閉店後に身内だけでちまちまやらなくても、店内で参加者募集して受講料もらって教室を開催してもいいんじゃないか?流行ると思うぞ」
「NO!佐々木さん、僕、就労ビザで日本に来てるわけじゃなく、留学生として日本来てるだけなのでそれやっちゃうと僕がヤバイで~す」
「でも、ここでバイトしてるってことは一応バイトの許可は得てるんだろ?ここでのバイト業務の中の一部としてやっちゃえば大丈夫なんじゃないか?」
「ん~~。教室の講師とか、あんまりそういう目立ちそうなことはしたくないです」
「そうか、余計なこといって悪かった。いい案だと思ったんだが、本人が嫌なら仕方ないよな」
「…アイディア潰してごめんなさい」
「お前が謝ることじゃない。……そろそろ今日の試食タイムだろ?コーヒー淹れるよ」
そう言うと、佐々木さんが豆を挽き始めた。
焼きあがったカイザーシュマーレンに、ニコルスがあらかじめ用意してくれていたココナッツクッキーに、佐々木さん特製の淹れたてコーヒー。
美味いは、正義!
美味いは、至福!
こうして、今日も無事に一日が終わった。