無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「にゃでろ…」

膝の上に顎を乗せてくる虎太郎。首回りを撫でているとしばらくしてゴロゴロと喉を鳴らし始めた。

「うん、まぁ、猫のいない生活は考えられないし、猫が人生の伴侶ってのも間違ってないかもな」

虎太郎は、今日みたいに寄ってきて撫でさせてくれる日もあれば、全然こっちに構ってくれず、一人でのんびり毛づくろいや日向ぼっこをしている日もある。

気まぐれで、甘えん坊で、寂しがりやで、だけどクール…かと思いきや、陽気なお調子者だったり、突然めちゃくちゃそっけなかったりもする…。

が、そんなところも全て含めて猫らしくて、大好きだ。

そして、レオンは本当に人懐っこくて、甘え上手だ。
なのにたまーに「ぷいっ」と去って行く、つれなさ加減が絶妙で…。人たらしというかなんというか、その絶妙なつれなさ加減と甘えのバランスで、振り向かせてもう一度ごろごろにゃんにゃんしたいと思って虜になる客が続出。

あいつの前世はホストか何かなんじゃないかとさえ思う。

喫茶くろねこの猫達は、本当にこう…なんていうか、最高だぁっ！！