喫茶くろねこ
第1章 アルバイト募集
さっきまでは動きまわっていたから体が温まっていたけれど、ここでずっと立ち尽くしていたら、だんだんと寒くなってきたので、とりあえず僕はその喫茶店に入ることにした。
おそるおそるドアを開け、中へと足を踏み入れる。
「アー…イラッシャイマセ。デモゴメンナサイ、マダカイテンシテナイネ~」
やや片言の日本語で声をかけられ、顔をあげると、モップで床掃除をする背の高い外国人男性と目があった。
カイテン?回転?
……ああ、開店かぁ。一瞬、日本語がわからなかった。
「あっ、あの僕、客じゃなくて…表のバイト募集の貼り紙を見て…」
「Oh~!ボクトオナジネ!ナカ~マ、ナカ~マ♪」
こいつもバイトなのか…。
「あの、店長さんか誰か…、お店の責任者の方は?」
「アー、アノ~…マスターハ……」
『私がマスターだ』
外国人男性が何だか言いづらそうに口ごもっていると、突然、別の声がした。と言うか、直接、頭の中に響いた。
?!?!
何?ナニ?何、今の声?
『ほぅ、私の声が聞こえるのか。よし、採用!』
えっ?えっ?何、この急展開?て言うか、この声、誰っ!?
『右だよ、右。カウンターの端』
声の指示を受け、カウンターの右端に目を向けてみるとそこには、黒猫が佇んでいた。
おそるおそるドアを開け、中へと足を踏み入れる。
「アー…イラッシャイマセ。デモゴメンナサイ、マダカイテンシテナイネ~」
やや片言の日本語で声をかけられ、顔をあげると、モップで床掃除をする背の高い外国人男性と目があった。
カイテン?回転?
……ああ、開店かぁ。一瞬、日本語がわからなかった。
「あっ、あの僕、客じゃなくて…表のバイト募集の貼り紙を見て…」
「Oh~!ボクトオナジネ!ナカ~マ、ナカ~マ♪」
こいつもバイトなのか…。
「あの、店長さんか誰か…、お店の責任者の方は?」
「アー、アノ~…マスターハ……」
『私がマスターだ』
外国人男性が何だか言いづらそうに口ごもっていると、突然、別の声がした。と言うか、直接、頭の中に響いた。
?!?!
何?ナニ?何、今の声?
『ほぅ、私の声が聞こえるのか。よし、採用!』
えっ?えっ?何、この急展開?て言うか、この声、誰っ!?
『右だよ、右。カウンターの端』
声の指示を受け、カウンターの右端に目を向けてみるとそこには、黒猫が佇んでいた。