SJの秘め事
第4章 Jが語るSとの秘め事 1
上体を起こした翔さんは、隙だらけのおれの腰に手を回し、ぐっと引き寄せた。
翔さんがシテくれた後、なんとなくパンツを履き直してはいるが、ジッパーは開きっぱなしというだらしない状態のおれ。
張り詰めたままの"アナタ"と、再び固くなってる"オレ"が布越しにピタリと重なる。
タマラナイヨ……
思わず腰を揺らしてしまった。
布の擦れる音。
そして浅く速くなる吐息。
コレだけでも、イッてしまいそう。
「んっ…あぁ…潤……コレ…ヤバい……」
「翔さんっ…おれも……すごくイイ……翔さん……?
っ……ねぇ………んっ…」
「ん…感じるよ…敏感なオマエを……俺にナニかを求めてる……っ」
そう……いやっ…違うよ。
求めてなんかいない!
求めてほしいんだ……
おれが気持ちよくさせてあげるの……
……ううん……違うよ……
やっぱり違う……
おれはあなたを…求めてる。
布越しにアナタを感じながら腰を揺らして、おれは今あなたが欲しくて堪らない。
あなたに……
シテ…ホシイ……
あなたに……
抱かれたい……
心の中で小さく呟いた。