SJの秘め事
第4章 Jが語るSとの秘め事 1
ナニかを堪えながら、必死に攻めようとするおれの右手を、あなたにギュッと掴まれた。
大きくて優しい瞳。
おれの大好きな瞳。
「潤……すごく気持ちイイ……幸せ感じている……
でもね、ちょっと違うコトを、俺は考えちゃっている……
多分、おまえと同じコト……」
「っ……翔さん……何でもお見通しなんだね…そう…おれ今、心の中で呟いた……」
「シテホシイ……そうだろ?潤…」
「ん……アタリ……っ……抱いて……アナタに抱いてほしいっ……」
もう限界。
おれの中にあるナニかが、音を立てて崩れていくような感覚。
アナタが欲しくて欲しくて堪らない感情が溢れだした。
シャツを脱がせようとした翔さんに、慌てておれが言った。
「あぁ!待って…コレだけはやらせて……」
「潤…?」
いつもおれの服を脱がせてくれるのあなた。
おれが先に脱がされてしまう。
そして、ふと気付くと、あなたは全てを脱ぎ捨ててしまっているんだ。
今だけは…先にあなたの、脱がせてあげる……イイでしょ……?
ボタンをゆっくり外す。
シャツがあなたの肩から滑り落ちていく。
あぁ…大好きなあなたのカラダ。
艶っぽくうねる筋肉…白く透き通るような肌…
あぁ、しょお……おれだけのモノ……
そっとあなたの胸に触れ、思わず顔を埋めてしまった。