きっと あなたと・・・
第28章 ー父親ー
お父さんは・・・
“今まで育ててきたんだから、恩返しだと思え”
・・・だって・・・笑っちゃう
脅迫だし・・元々、この家の娘じゃないのに・・・
この人にとっては、所詮、ただの連れ子なんだって実感した。
隼人、お父さんに怒ってたな・・・
今日も飲みに誘ってくれたけど、あんな父親の息子だと思うと一緒にいたくなかった。
いつも味方してくれるのに・・・
私、ひどいね・・・
隼人の優しさを思うと辛くなって・・・悔しくて涙が溢れる。
手の中の缶はあっという間に軽くなったけど、冷蔵庫にはもうお酒がなかった。